Kenさんはバドミントン高校始めで、どうやって強くなったの?
強くなるためにKenさんがやってきたことを具体的に教えてほしい!
じゃあ今回は、僕の高校、大学でやってきたことの話をしよう!
今だから考えられることも含めて話していくね!
バドミントンを高校の部活動ではじめた人は、まず経験者との実力差に驚きます。
バドミントンは初心者と経験者では実力差がわかりやすく現れるスポーツです。
じゃあ経験者に追いつけないってこと?
という考えにもなってしまいがちですが、大丈夫です!
勝ちたいという想いと、ひたむきに努力することができれば全国大会にも出場できます。
(全国大会優勝を目指すのなら高校はじめは遅いです…)
今回はKenが高校からバドミントンをはじめて、全国大会に出場するまでの道のりのお話です。
やってきたことを具体的にお伝えしていきます!
高校はじめというコンプレックスがあるけど、もっと上に行きたい!勝ちたい!
という想いがある人は、かなり参考になると思います!
バドミントン高校からはじめてインターハイを目指して…
Kenは都会から離れた田舎生まれ。
親の趣味はバドミントン!ラケットとシャトルは小さいときから見慣れていた
親の影響から自然にバドミントンの道へ・・・とはいかず、
小学時代はスイミングスクールへ・・・
もしもの時溺れないようにスイミングにいきなさい♪
中学時代も特にやりたいこともなかったので、とりあえず友達と野球部へ!
団体競技したほうがいいんじゃない?
そんな感じで中学まで過ごし、高校入学からバドミントン人生が始まった・・・
高校までバド部なかったのが最大の理由だけどね・・・田舎だから(笑)
水泳と野球していたおかげで体づくりの土台はできていたのかもしれません。
そこはやっててよかったと思います。
高校時代は上手くなるコツを探してひたすら研究
高校に入学し、親がやっているからという理由でバドミントン部へ・・・
指導者がいない部活だったが、上級生・同級生は数人ジュニアスクールでバリバリやっていた経験者がいるという環境でした
「めっちゃ強いやん・・・こんなの一生勝てない・・・」
ラケットの持ち方を覚えることからスタートでしたが、親がやってたおかげでイメージはできていた。
持ち方からストロークの振り方を教えてもらい、親の練習場へ練習にも参加させてもらった。
部活外の練習場所に足を運ぶことはすごく大事!
めちゃくちゃ学びが多い!
はじめたころは1回戦負けが当たり前!
しかし、徐々に飛ばすことができるようになり、それなりに楽しかった・・・でも・・・
どうせやるなら勝ちたい!
負けず嫌いだったので「勝ちたい」と本気で練習するようになりました。
初心者の時の練習はまずコピーすることから!
まず始めたのは何を強化すべきなのか。
自分だけの武器を身につけるために、TOPクラスのプレーヤーを観察をすることにしました。
当時はビデオテープの時代!何回も再生と巻き戻ししてました!
バドミントンはメジャースポーツではなかったのでたまに決勝のみ放送されるという時代だった。
とりあえずチャンスがあれば全部ビデオをとる!
ビデオを見ながらこんなことをやってました・・・
マネしたい選手にターゲットをしぼる ➡
何度も同じプレーを繰り返し見て脳にイメージを焼き付ける ➡
体育館の鏡の前でプレーのマネをする ➡
イメージと違ったらちょっとずつ修正
の繰り返し…
ただ上手いな~と見ているだけだったら強くなれなかったと思う
徹底的にマネしました!
★コピーすることのメリット
コツがわからない状態でも、強い人のプレーをマネすることでコツを体感することができます。
結果的に教えてもらうことと同じくらい、どこで上手くいったのかを学ぶことができる。
強くなる人は上級者のどこを見る?
強くなるために選手を観察するのであれば、シャトルを見るのはおすすめしません!
コピー目的で観察するのであれば、次のことを意識してみましょう!
①相手が打ってから、準備~ショットするまでの一連のストローク
➡ラケットの角度、面の向き、スイングの速さ、ラケットと腕の動かし方、筋肉を使うタイミング
②強力なショットを打つまでのフットワーク
➡目的地まで移動する前の踏み込み、足運びや足・膝の角度
③ショット時のシルエット
➡ショット前後の体重移動、どの筋肉を使っているか、体はどんな形か、指先・肘の角度
見るポイントはいっぱいあるね…
イメージを脳に焼き付けて何度も頭の中で再生するんだよ!
上級者のイメージを脳に焼き付けるメリット
脳に焼き付けることで自分の姿と比べることができます。
できるようになるためには上級者のイメージに自分を近づけることが一番の近道です。
当時は見る余裕がなかったけど、相手が打つ瞬間の待ち方や重心のかけ方、そこからの体重移動をする体の使い方も見てみると勉強になります。
初心者から上手くなるためにはとにかく自分に取り込むこと
自分に合っているかどうかわからないけど、とりあえず自分に取り入れることが大事!
合わなければ捨てればいいだけ!
とりあえず試してみよう!
脳にインプットできているプレーを鏡の前で試してみる・・・
腕の角度は合ってるか?
力の入れるタイミングは合ってるか?
打った後のカラダの向きや重心はどこか?
一回ごとに丁寧に確認!
1時間くらいずっとフォームの確認してたな~
自分に取り入れるメリット
運動神経がいい人、のみ込みが早い人はコピーすることが上手です。
コピーする為には脳が映像としてイメージができていることが必須。
成長スピードを早めたい人はまずイメージして取り込むことから始めましょう!
初心者はとにかくたくさんの上手なプレーを見ましょう!
イメージトレーニングをするには動画視聴が最適です!
自分の武器を見つける!
日々コピーを続けていると、だんだんと「力強いショットはこうやったら打てる」というのがわかってきます
打てるショットのバリエーションが増えてくるよ
そうすると、他の人には打てないショットを打ちたくなるよね♪
自分に足りないものは?強みと弱みを考える
この頃には部内の経験者とさほど実力差は感じなくなってきました。
格上に勝ちたい欲が出てくる
でも明らかに経験値・テクニックは向こうが上・・・
じゃあ何で勝てるかを考える・・・
そう決めてからはスマッシュの強化を中心に練習!
逆にレシーブがかなり弱かったです…
でも、
攻撃は最大の防御!
という考えで、守らなくていいように、守りをしなくていいように守りも攻撃と考えてドライブにも力を注いだ。
選択と集中だね!守りを捨てました(笑)
シングルスも自分には向かないと思い、ダブルスだけを強化・・・
シングルスも向いていないと思って捨てました(笑)
1年の終わりのころ、やっと花が開く・・・
部内で勝てなかった人にも勝てるようになり、経験者でも取れないような鋭いスマッシュも打つことができるようになっていました!
2年生では経験者とダブルスを組めることに!
ペアとの役割がうまくかみ合ったのか、それまで地方の大会でもやっと1,2回勝てるレベルだったが、いきなり決勝戦に!
そのまま県大会でベスト16に入ることができました。
この時点でKenはスマッシュしか打てなかった。
あとは並以下・・・
勝てた要因は、ペアがラリーを上手に作ってくれたので感謝しかありません!
強みと弱みを把握するメリット
強くなるために「まんべんなく」が一番の遠回り!
自分の長所を磨けば、そこから展開を組み立てられます。
「芸は身を助ける」という言葉があるように、何か秀でたものがあるほうが勝ちやすい!
私が選択したスマッシュ力の強化が記載されているのはこちら↓
初心者からでも上手い人は自分の武器がある
ベスト16以上を目指すころ、朝練習が可能となり、毎朝ダブルスパートナーと朝練をしました。
今は朝練ムリだ…(笑)
それだけ熱中してたんだな~
短く貴重な朝の時間は、ひたすらドライブとショートドライブ練習を行った。
なぜドライブを強化したのか?
ダブルスの選手を見てみると、レシーブはほとんどバックハンド!
弱いレシーブよりもドライブをひたすら練習した方が効率がいい!
という考えだった。
弱点のレシーブはほんとに練習しなかったんだね(笑)
1球1球いろいろな打ち方を試してみたり、タイミングをずらしてみたりと試行錯誤の毎日だった。
毎日バックハンドでのドライブ練習を行い、試合で使える武器を磨いたおかげで、次の県大会でベスト4に入ることができた。
パートナーと一緒に特訓したのが良かったと思う!
武器を磨くメリット
勝つためには武器となるショットが必ず必要です!
武器は直感でこれだというものでいいので、そのショットが得意ショットになるようにひたすら練習しよう!
磨いた武器は必ず試合で役に立ちますよ!
私がバックハンドの研究した内容をまとめました!↓
バックハンドの教科書の内容ができるようになれば、ダブルスはかなり強くなれます!
どうにもならないことはあきらめる
どうにもならないことはあきらめましょう!
バックハンドを強化してきたKenですが、レシーブはあまり上達しませんでした。
多分センスがないんだね!
上のレベルになると、苦手なレシーブはやはり狙われてしまいます。
あと1回勝てばインターハイ!
しかしそこの壁はかなり厚く、結局突破できませんでした・・・
結局インターハイは行けず…
苦手分野の克服はかなり時間がかかってしまうからね!
苦手克服よりも得意を伸ばせってことだね!
レシーブは大学でだいぶ改善できたと思う!
高校時代はめちゃくちゃへたくそだったよ・・・
あきらめることも大事!
短い学生生活の時間で効率よく強くなるためには、何かを捨てなければなりません。
時間は有限だから全部やることはできない!
とりあえず取捨選択が大事!
大学時代はフィジカルトレーニング!
大学はバドミントンがそこそこ強い大学へ進学!
そこでも指導者はおらず、学生主体の部活だった・・・
が、先輩方は強豪高校から来た人たちが多かった!
大学はいろんな人が集まってくるから刺激的だね!
すごく勉強になる!
結局勝てるフィジカル(カラダ)がないと勝てない
大学入学早々にリーグ戦があり、ある先輩がかなり格上の相手に接戦で勝利!
今でも勝った瞬間の感動を思い出します・・・
その先輩が重要だと言って行っていたことは、フィジカルトレーニングでした。
高校時代は腹筋背筋くらいしかしなかったが、先輩と一緒にトレーニングを行い、勝てる体づくりに励みました。
大学入ってからもはじめの方は、新人戦・地区大会ともに1回戦負けだったが、2年生になると地区大会ではベスト32に!新人戦では県でベスト4に入ることができました
今になっていろんな全国で優勝する人など強い方に話を聞きましたが、
結局はどれだけフィジカルを強化できるかで、ここぞという時の勝ち負けは決まる
と言われます。
ひたすらフィジカルを鍛えたから勝てるようになったんだね
フィジカルを鍛えることのメリット
得点を奪っていく力強さ、粘り強さを鍛えられますが、一緒に心も鍛えることができます。
自信になることで、競った時の1点にもつながるし、プレッシャーのかかる場面でミスらないことにもつながります。
筋トレでスマッシュ力を上げる!↓
めちゃくちゃ大事な体幹トレーニング
大学では、近くのスポーツ専門学校からトレーナー研修として部活を見てもらう機会がありました。
そこで指摘を受けたのが体幹の弱さでした。
筋トレはしてたんだけどな~
体幹トレーニングはあまりしてこなかった
ある時、腹筋背筋のバランスの悪さが原因で椎間板ヘルニアを発症・・・
腰痛で練習どころではなくなった。バランスの悪さも体幹の弱さが原因だった。
➡体幹トレーニングも日課にすることで腰痛が改善しました!
体幹を鍛えることのメリット
腰痛を経験することで、長くバドミントンを続けるためにはカラダのバランス・体幹はすごく大事だとわかった。バランスを整えることでショットの安定感が増し、一つ一つのショットのミスも少なくなりました。
大学3回生ではついに・・・
ダブルスでインカレに出場することができました!
体幹はミスを少なくするのにも効果的です!☟
やっとけばよかったと後悔すること
これまでいろいろやってきたが、結局やらずに今になって後悔することは、ラリー力の強化です。
ラリー力がないので、一発で決めようとするクセがつき、ミスも多くなります
気持ちよく決めても1点、ミスをしても1点・・・
これはすごく大事!
当たり前のことですが、これがなかなかむずかしい!
バドミントンを始めてこれから!という人は、ぜひラリー力を鍛えることをおすすめします!
勝てる人になる為にはミスを少なくするってことだね!
ラリー力を鍛えよう
ミスは多いけど強力なショットを打てる選手と、どんな球でも拾いまくって自コートに落とさない選手がいたとします。団体戦で競った時に安心して応援できるのはどちらでしょう?間違いなく後者です。粘り強いほうが勝つのがバドミントンです。
ラリー力を上げるには・ミスを少なくするにはコースを読めるようになることが大切です↓
目を鍛える事はとても大切です!動体視力を鍛えるには速読トレーニングが有効!☟
結局試合で勝つために一番大事なのは?テクニックやフィジカルよりも・・・
スポーツでは「心技体」が大事とよく言われていますが、そのなかで一番大事なのは「心」です。
強豪校の先生やチームの監督・コーチにもお話を聞きますが、みなさん「メンタル・考え方」つまり「心」が一番大事だと言われています。
バドミントンで勝つ選手になるには何が一番大事ですか?
心だね!つまりその選手の在り方だよ
心・・・メンタル
技・・・テクニック
体・・・フィジカル
心技体という言葉の漢字順番も「心」が先頭に来ているのは、一番メンタルが大事だということですね!
「心」は競った時の「勝ちたい」という気持ち
「心」は吸収したいという学ぶ姿勢
「心」は正々堂々というスポーツマンのあり方
「心」は上手くなりたいというハングリーな考える力
となります。
「心」がないと練習しても身につけようという気も起らないのでただやってるだけ・・・
しかし、一番教えるのが難しいのも「心」だよ
選手が心から「バドミントンが好き」って思ってないと心は鍛えられないから…
それは普段の心がけや思考、行動で身につくものです。
なので強豪校は礼儀正しくすがすがしいところが多いんでしょうね!
心の鍛え方はこちらに記載☟
上手くなるには具体的に何をしたらいいの?
バドミントン始めたてでまだ1年もたってない人が具体的に何をするべきなのか
これまでの経験をもとに記載していきますので参考にしてください!
僕も今から強くなる!
強くなるためにするべきこと
一番大事なのは、「考える」ことです。
毎日誰かが考えた練習メニューを淡々とこなすのではなく・・・
この練習にはどんな意味があるのか?
試合中のどのプレーを想定しているのか?
自分がやられて嫌なショットは?
もう少し強く押し込んだ方がこのショットはきれいに入る!
など、常に考えるクセをつけましょう。
考えるクセがつくと、練習内容すべての効果が間違いなく上がります
まず強くなるための土台作りとして、「考える」というマインドを身につけましょう
「考える」ことができれば自分に足りないことも見えてきます!
Kenが具体的にした強くなるための自主練習
Kenが具体的にしたことは・・・
と、上記のほかにもノックやパターン練習などを考えながら取り組みました。
こうしてみると結構頑張ってたな~
今じゃ絶対無理だね・・・(笑)
負けることも大事!負けて何を得るかがすべて!
高校2年生の時、3年生の引退がかかった試合。団体戦で2ダブルス3シングル・・・
セットカウント2-2の第3シングルス勝負!
勝った方が県ベスト4という大事な試合で、Kenがシングルスという場面だった。
自分が負けるわけないと変な自信もあった(笑)
勝つイメージしかなかった時だね
今日はスマッシュが調子いい! 何より自分が負けるわけない!
この試合に勝って、今までお世話になった先輩方を気持ちよく引退させてあげよう!
そんな気持ちで挑んだシングルス・・・
相手はほぼ同じレベルでファイナルの20ー20まで勝負がもつれた・・・
結局シーソーゲームの末、26点くらいでKenのスマッシュがサイドアウトになり試合終了…
負けた・・・
本気で泣いた・・・
一人になると涙があふれだす・・・
自信も打ち砕かれ、自己嫌悪、劣等感、負のオーラ爆発・・・
そこで初めて、負ける悔しさを知りました
どうやって立ち直ったかは覚えていないけど、その負けた経験がより一層成長させてくれたと思います
本気で取り組まなければ負けても得るものは少ない
「負けて悔しかった…」ではまだ足りない!
マジで死ぬほど悔しい・・・
あれだけ練習したのに・・・
なんで負けたんだ・・・
あれだけ頑張ったから負けるはずがないのになんでなんだ!!
これくらい思えるくらいの負けに価値がある!
今だからわかる
本気で考えて、本気で練習した人にしかわかない感情だね!
その負けから得られるものは多い
この時に負ける経験ができてよかったと思う!
最後に勝てればそれでいい
勝つことで得られるものよりも、負けて得られるものの方が何十倍も役に立つ!
本気でぶつかって負けた人にしか味わえないので、ぜひ本気で取り組んでほしい!
負けることから学ぶ
負けた方が得るものは大きい。でも本気で取り組んで、本気で勝つために努力した人でないと得るものは少ない。高くジャンプする為には一度沈んだ方が高く飛べる!次の糧にできるのは自分だけだ!
メンタル強化は自分自身の洗脳で可能です!試合を100%で挑むためにメンタルを鍛えておきましょう!
負けたその日からがスタート
負けたその日からがスタートだ!
考えることをやめてはだめだよ!
その負けが価値のあるモノに変わるかどうかは、負けた後の考えや行動で決まる!
ごめんなさい!長々と熱く語ってしまいました!
結局は根性論かよ!と思う人もいますが、
結局は「心」!根性論だと思います!
結局どうすれば強くなれるの?まとめ
以上、Kenのバドミントンのエピソードでした!
強くなれるヒントはありましたか?
結局どうすれば強くなれるのか・・・
ジュニアコーチや指導者の方々によく聞かれる質問ですが、まず「心」を鍛えましょう!
具体的に言うと、どれだけバドミントンを好きになれるかです。
好きになれば、自然と勝つ工夫を考えるようになり、勝ちたい気持ちがあるから進んでトレーニングをするようになります。
親や指導者から「やらされること」以外にも、自分で考え、行動することが強さつながります!
考えることを止めずにひたすら突き進みましょう!
考えても答えが見つからない場合は第三者にアドバイスを求めましょう!
自分ではわからないことが、他人から見たらすぐに答えが見つかる場合が多いです。
誰かにアドバイスしてほしい!でも聞ける人がいない・・・
そんな時はオンラインで個別相談できる場所があります!
独学ではどうしても限界がある…
悩みはわかる人に聞くのが一番です!