バドミントンシングルスで狙う場所は?有効な配球コースと相手の崩し方

バドミントンシングルスの勝ち方!強くなりたい人におすすめ配球コース 戦術
たて男
たて男

kenさん!シングルスはどこに打ったら相手を崩せるの?

Ken
Ken

崩し方はいろんなパターンがあるよ!
シングルスの具体的な崩し方を少しみていこう!

シングルスでどこを狙うべきなのか、有効な配球コースがわからない…攻撃が単調になってしまって、相手にいいように回されてしまう…相手を崩せる方法が知りたい!

こんな疑問に答えます!

バドミントンシングルスでは相手を崩しすことで得点が得やすくなります

逆に崩せないと簡単には得点を得ることができずにいいように回されてしまいます…
残念ながらシングルスは1発ではほぼ決まりません

今回の内容は…

  • シングルスの狙う場所は?基本的な配球コース
  • シングルスタイプ別の崩し方
  • 崩し方のパターン練習

について解説します。

シングルスで勝つにはどれだけ崩しの球を持っているかで決まります。
一つでも出来るようになって点の取り方を覚えましょう。

シングルス初心者にはこちらの記事がおすすめです⇩

【弱点克服】シングルスの試合で、バック側を狙われ続けていませんか?
「自分の弱点」がある限り、試合ではそこを狙われ続けます。
その「穴」を得意コースに変えませんか?
私が書いた『バックハンド最強論』の本では、狙われるだけの弱いバックハンドから、相手を驚かせるカウンターショットが打てる具体的なステップを解説しています!

シングルスの狙う場所は?有効な配球コースとは

シングルスの崩しの配球

バドミントンのシングルスは相手との崩し合い!
相手を崩すショットが必要になるのですが、どんなショットが崩しになるのでしょうか。
試合で使える崩しの球とどこに打つのか狙う場所を見ていきましょう!

崩しの配球コースを覚えるメリット  

まず崩しの配球コースを覚えるメリットは次のとおりです。

  • 得点を取りやすいパターンを作れる
  • 弱点分析に役立つ
  • 相手のミスを誘える

シングルスは相手が崩れるポイントの探り合いなので、プレーをコート外から見るのが一番勉強になります
練習試合の時や、大会を見に行った時に、「この選手は相手をどう動かしているのか…」など分析しながら見て勉強するのが一番の近道です!

Ken
Ken

自分の中で崩しの球のレパートリーが増えればそれだけ球回しも上手になります!

崩しの球を覚える際は配球コースも大事ですが、相手の体勢やタイミング、シャトルの速さも関係してくるのでその点も見て勉強しましょう。

崩しの配球コースパターン

では、崩しの配球コースの一例を見ていきましょう。
簡単ですが、4つ例をご紹介します。

崩し方①追い込んだところへもう一度

同じところへもう一度打つ配球コースです。

例えばこんなシチュエーション…

相手が「フォア奥に来た球」を何とか大きく返してきたとします。
その後の動作がこちら☟
➡体勢を整えるためレシーブ体勢に移る
➡大きく上げているのでスマッシュかカットを警戒して前傾姿勢になる

Ken
Ken

そこへもう一度フォア奥へ食い込むようなクリアを打つ!

すると、相手は前傾姿勢になっているので重心位置を大きく後ろへ移動させなければならず足への負担が大きなります。

相手も、やっと後ろへ返したところに、また同じところに鋭くクリアを打たれれば、精神的にもダメージがあります

シングルス同じところへもう一度打つ

崩し方②対角線へ走らせる

反対側、つまり打たれた場所と対角線の反対側に走らす配球コースです。

例えば、フォア奥へクリアを打った後➡バック前へ落とす。
相手の体勢としては…
➡何度か交互に打たれると、その対角線へ対応しやすい足の位置になる

Ken
Ken

そこへタイミングよくフォア前やバック奥へ打ち込む!

すると、対応が遅れて甘い球が返ってくる可能性が高くなります。

対角線へ走らせると相手の体力も奪えるので、疲れてきた2セット目終盤だとそれだけで崩れてくれる場合があります。

シングルス対角線上を狙う

崩し方③スマッシュドロップからのスマッシュ

スマッシュを打った後、ドロップ、その後にまたスマッシュというコンビネーションです。

このコンビネーションを行うと次のような現象が期待できます…

(1発目スマッシュ)➡手元に来たシャトルをレシーブ
(2発目ドロップ)➡手前に落ちてくる球なので1歩前に出て取る
(3発目スマッシュ)➡再度胸あたりに食い込むスマッシュ

Ken
Ken

打点が【上➡下➡上】とバラバラになるのでラケットワークが遅れる可能性があります。

また、球速も【速い➡遅い➡速い】というコンビネーションで緩急がつけられているので3発目のスマッシュが速く感じてレシーブがミスりがちになります。


このように1つ1つの攻撃に意味を持たせて、組み合わせを変えることで相手が崩れやすくなります。

シングルス高低差を付けてショットを打つ

崩し方④サイドと思わせてのボディスマッシュ

有効なタイミングでボディを狙う配球コースです。

通常はサイドへ60%~80%のスマッシュを打ちます。
ここぞというときやチャンス球の場合は100%のスマッシュでボディ(胸など高め)を狙って打ちます。

すると相手は次のような状態になります。

➡スマッシュはサイドが多いのでスマッシュレシーブもサイドを強化する
➡両サイドへ意識が向いているのでボディへの対応はあまり考えていない
➡レシーブもスマッシュを何とか当てて返そうという気持ちなのでラケットヘッドが下がりがち
➡そこへ胸に突き刺すボディスマッシュが来る…
➡ヘッドが下がっているので対応が遅れる…

こんな感じで、うまくいけば相手が崩れるパターンを作り出すことができます。

Ken
Ken

なので、サイドへのスマッシュの意識づけが大事!

サイドスマッシュ=エサ(決める目的ではない)
ボディスマッシュ=とどめ(決めに行く)

といったイメージです。

シングルスサイドと思わせてボディに打つ

崩しの配球コースを覚える練習方法

崩しの球は相手の反応を見ながら磨いていくものなので、実践が一番の練習です。

または、他人の試合を見る事です。
コートの真後ろから見るのが一番勉強になります

見るときはすばらしいフィニッシュショットを注目するのではなくその前の崩しの球に注目しましょう。
この崩し方はトップ選手の試合でも学べるので、動画を見てイメトレすることをおすすめします。
☞正しいイメトレの方法・トップ選手の試合の視聴方法はこちら

その見て覚えた「崩しのパターン」をノックやパターン練習で相手をイメージしながら練習してみてください。
例えば、

「後ろ➡前」を交互する単純なノックでも相手を崩すイメージをすると、ただノックを打つだけではなくコースも意識するでしょう。

・後ろからはスマッシュかクリアかドロップか…
・前から取る時はしっかりと体を入れてだましの打ち方ができているか…
・何を打てば、どういう入り方をすれば相手が崩れるか…
をイメージします。

Ken
Ken

そこまで意識してノックできればかなり意味のある、成長が促進される濃いノックになるでしょう!

1点返しというパターン練習でも意識次第で崩しの練習を覚えることができます!

多くの人は1点返しと言えば「拾うこと」で精いっぱいですが、いつでも対角線へ返球できるカラダの入り方を意識できれば、本番で自然にだましの打ち方ができるようになり、相手を崩すことが可能になります。

要は【対戦相手を意識して練習するか】で習得できるかが決まります。
相手の構え方やポジションも見るクセをつけましょう☟

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シングルスのタイプ別の崩し方

比較

相手のタイプによっても崩し方が違ってきます!
守備が強い相手や攻撃が得意な相手の場合、どうやって崩すかを解説します。

守備が強い・ラリーが得意な相手の崩し方

守備力が高い相手、ラリー型の相手に有効な崩し方です。

リズムを変える

攻撃のリズムを変える事が有効です。

ラリーを得意としている選手は相手のリズムに自分のタイミングを合わせる事が上手です。
なので、どれだけ攻撃しても、単調だといいように返されてしまいます…

ここで、相手をだます打ち方ができるとリズムを変えることができます
だましの打ち方についてはこちらで解説しています。

相手を観察してクセを読む ~コースを読む~

有効なショットではないですが、有効な戦い方として、相手を観察してクセを見抜く方法です。

ラリー型の相手は、「ここで?」というタイミングでカットなどの崩す球を打ってきます。
相手を崩す前にこちらが崩れてしまい、ズルズルと相手のペースにはまるパターンも多いです。

しかし、一発で決められるような強力なショットは少ないので、序盤に相手のクセを見抜くことができれば相手のペースに持ち込まれることも少なくなるでしょう。

同じようなタイミングで同じコースを3,4回打たれたら、それは相手が無意識にやっているクセかもしれません!
ここでコースを読むことができます!

そんな時はあえて同じ状況を作って、打たせます。
そのショットを先回りして速いタッチで処理すれば相手は崩れてくれる可能性が高くなるでしょう!
クセを見抜いてコースを読む」シングルスでは非常に重要なポイントです!

Ken
Ken

ラリー型の相手に対しては少しずつ崩すという戦い方だね

攻撃が得意な相手の崩し方

攻撃が得意な相手、つまり、スマッシュ&ネットが得意な相手に有効な崩し方です。

十分な体勢で打たせない

最も大事なことは「十分な体勢で打たせないこと」です。

十分な体勢で打たせてしまうと、攻撃の種類が豊富なので攻め切られてしまいます。
スマッシュも得意なので勢いでやられます。

大きく回してしっかりと動かすことも大事ですが、テンポの速いラリーで低くクロスに回すような配球を混ぜると、相手も攻め急いでミスが多くなります。
攻撃が得意な相手は早く自分の得意な形に持って行きたいので、十分な体勢で打てないとイライラする人もいます。

Ken
Ken

僕もスマッシュ&ネットで勢いで攻めるタイプなので、速いテンポで回されると調子がでない…

でも速いテンポで届くところに打ってくれると得意パターンに持っていけるよ

注意点として、攻撃が得意な選手は低いロブからの飛びつきスマッシュを狙っている人が多いので、届かない高さで低く攻める事が重要です!

動かしながら打たせる ~守りの立ち位置が重要~

あとは「動かしながら打たせる」方法も有効です。

コートエンドラインのフォア側とバック側にロブを打つ際は、ストレートよりもクロスを狙いましょう。

基本的に攻撃が得意な選手は縦の動きに強いです。

なので、ストレートロブを打つと、スマッシュ&ネットで攻められますが、ロブをクロスに打つと、横の動きも加わるので、スマッシュの精度が落ちます。

サイドアウトになりそうなので、強力なスマッシュよりも、少し力を抜いたコースを狙えるスマッシュを打ってきます。
粘り強くスマッシュを取っていれば攻撃の手が緩みます。

このように、強力な攻撃をさせないという戦法も有効です。

ロブの高さ調整力が必要です。
基礎打ちでいろんな高さ、狙った高さを打てるようにしておきましょう。

強い攻めをしのぐ、シングルスでのレシーブは立ち位置が非常に重要です!
十分な体勢でしっかりと狙ったコースに打つには立ち位置を意識しましょう!
こちらで解説しています☟

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シングルスは駆け引き!簡単には決まらない      

シングルスは駆け引き崩す作業を繰り返す


シングルスは体力勝負と同時に心理戦です。
どれだけ相手の嫌がるところに打つか
自分が打ちやすい球をどれだけ打たせるか
崩すパターンをイメージできるか

です!

1発で決まる事は少ないので、3発目、4発目にどう決めるかを想像しながら、1発目、2発目を打つ事が大切です!

ハジメたて男
ハジメたて男

まるで詰将棋だね!

試合本番でもチャンスを作って決められるように、普段から意識して練習できればいいですね。

相手のコースを読めるようになるヒントを記載しています☟

また、ラケットによっても操作しやすい、しにくいがあります!
ぜひあなたに合ったラケットを探してみてください!☟
シングルスを頑張りたいという人におすすめのラケットを診断しています!

シングルスラケット診断
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まとめ  


今回は、バドミントンシングルスの「配球コース」についてお伝えしました。
崩し方がわからないとシングルスでは勝てません

なかなか思うような展開に待っていけない人は「崩しの球」が少ないのだと思います。
崩しのショットを習得するヒントになればと思います。

【基本的なショット】シングルスの狙う場所を紹介しましたが、うまく狙えない!
打ち方の基礎ができていないと、狙ったコースに打てない…
相手の好きなように攻められてしまう…
それはまだ基礎ができていないからです!!
強い人が無意識に使っているコツがわかる本を作りました!
基本的なショットが不安という人は無料(期間あり)で読めるのでコツをつかんでください!☟

もっとバドミントンの戦術についての基礎を学びたいという方はコチラの本に戦術がわかりやすく解説されています!
藤本ホセマリさん著の「バドミントンの戦い方(マルチアングル戦術図解)」

この本ではシングルス・ダブルスの戦術はもちろん
なぜここのショットが有効なのかを図解で理解することができます!

自分の考え方の答え合わせにもなるし、知らない戦術も見つかるかもしれません。
何度も読み返す本として、手元の置いておいて損はない一冊です。