Kenさん!ダブルスでやりがちなフォルトってどんなのがあるの?
反則かも?って思うやつも結構あるよね?
じゃあ今回はダブルスでやりそうなフォルトを見ていこう!
これはフォルトじゃないよってパターンも教えるよ!
バドミントンダブルスでは、ラリー展開が速くなるのでフォルトも増える傾向があります。
少しでも優位に試合を進めたいのでフォルトギリギリを狙いがちです。
今回は…
- ダブルスでやりがちなフォルト
- フォルトに見えるがフォルトではない場合
をお伝えします。
フォルトの種類を知っておくと試合でも相手のフォルトを指摘できるので、不利な状況を改善できるかもしれません。
バドミントンをやっていると主審をしなければならない時が必ずあるので覚えておいて損はないでしょう。
まずルールのおさらいがしたい方はこちら☟
ダブルスでやりがちなフォルト(反則行為)は?
ダブルスでフォルトが多く発生するのは【サーブ周り】と【ネット周り】です。
それぞれ見ていきましょう
サーブ周り
ダブルスはシャトルを早く触れば優位に進めることができる種目なので、サーブ周りの駆け引きが重要になります。
そんなサーブ周りのフォルトをまとめました。
サーブ周りのフォルト①打点が高い
最も多いフォルトはサーブ時の打点が高いことです。
サーブは床から115㎝以下というルールがあります。
だいたいシャトルの筒3つを縦につなげると115㎝くらいになります。
普段の練習で自分の身長だとどれくらいの高さが115㎝なのかを把握しておきましょう。
115㎝以下というルールに変わったことで身長が低い人の方がサーブは有利に、身長が高い人は不利になりました。
サーバーのラケットで打たれる瞬間に、シャトル全体が必ずコート面から1.15m以下でなければならない。
バドミントン 競技規則 第9条 第1項 (6)
サーブ周りのフォルト②ラインを踏んでいる
サーブ時のフォルト2つ目はラインを踏むことです。
こちらはレシーバーにも当てはまるルールです。
できるだけ前でという気持ちはあるかと思いますが、ラインは踏まないように気をつけましょう。
サーバー及びレシーバーは、斜めに向かい合ったサービスコート内に、サービスコートの境界線に触れずに立つものとする。
バドミントン 競技規則 第9条 第1項 (3)
サーブ周りのフォルト③サーブ時に足が動く
サーブ時のフォルト3つ目は、サーブ時に足が動くことです。
サーバー及びレシーバーの両足の一部分は、サービスを始めてからサービスがなされるまで、その位置でコート面に接していなければならない。
バドミントン 競技規則 第9条 第1項 (4)
つまり、サーブを打つ瞬間に両足が床についている状態でないとフォルトになります。
足が浮かないけど引きずる人もいるかもしれませんが、それも浮いたと判断されるのでフォルトです。
レシーバーも含めて、サーブ時は両足動かないようにしましょう。
サーブ周りのフォルト④一連の動作でサーブしていない
サーブ時のフォルト4つ目は一連の動作でサーブしていない場合です。
(2)サーバーのラケットヘッドの後方への動きの完了した時点が、サービスの始まりを不当に遅らせているかどうかの判断基準となる。
バドミントン 競技規則 第9条 第1項
(7)サーバーのラケットは、サービスを始めてからなされるまで、前方への動きを継続しなければならない。
つまり、セットしてから一度ラケットヘッドを引いたら、ラケットヘッドを止めずにサーブを打たなければならないということです。
例えばセットして、一旦ラケットを引く、引いた時に少しタメて打つというパターンは動作が一時止まっているのでフォルトです。
またラケットを引いた後、ラケットヘッドをシャトルに向かった動かしている途中に一旦止めることもフォルトになります。
サーブ周りのフォルト⑤サーブを遅らせる
サーブ時のフォルト5つ目はサーブを故意に遅らせることです。
サーバーとレシーバーがそれぞれの態勢を整えた後は、両サイドともサービスを不当に遅らせてはならない。
バドミントン 競技規則 第9条 第1項 (1)
つまり、サーバーがセットして、レシーバーが構えた体勢になると、故意にサーブのタイミングを遅らせてはならないということです。
ただ同じテンポで打っていると相手も慣れてくるのでタイミングをずらすためにも数秒遅らせることはフォルトではありません。
明確な秒数は決められていませんが常識の範囲内であればOKかと思います。
僕の感覚ですが、5秒以内にサーブを打てばフォルトにはならないと思ってます
サーブ周りのフォルト⑥サーブを空振りする
サーブ時のフォルト6つ目はサーブを空振りすることです。
サーバーがサービスをしようとしてシャトルを打ちそこなってはならない。
競技規則 第9条 第1項 (8)
空振りしたらやり直しではなくフォルトになりますので初心者の方は気を付けてください。
サーブ周りのフォルト⑦スピンサーブ
サーブ時のフォルト7つ目はスピンサーブです。
サーブ時に中指でシャトルを弾きスピンを加えてサーブをするという変則的な飛び方をするサーブです。
強すぎるサーブとしてBWFが禁止にしました。
新ルール「サーバーは、スピン(回転)を加えずにシャトルを放し、・・・」
2024年9月パラパラリンピック終了まで適応なので、暫定的なルールみたいです。
サーブ周りでは色々気を付けないと!
ネット周り
次にネット周りでのフォルトを見ていきましょう。
ネット周りのフォルト①ネットを越える前に打つ(オーバーネット)
ネット周りのフォルト1つ目はネットを越える前に打つことです。
いわゆるオーバーネットというもので、ネットを越えた瞬間に打とうとしてシャトルがネットを越える前に打ってしまうことです。
ダブルスのレベルが高い試合だと起こりがちなフォルトです。
ラケットまたは身体で、ネットの上を越えて、少しでも相手のコートを侵したとき また、ラケットとシャトルとの最初の接触点が、 ネットより打者側でなかったとき(ただし、 打者が、 ネットを越えてきたシャトルを、 1回のストロークで打つ場合、 ラケットがシャトルを追ってネットを越えてしまうのはやむを得ない)
競技規則 第13条 第4項 (2)
ネット周りのフォルト②ネットに触れる(ネットタッチ)
ネット周りのフォルト2つ目はネットに触れることです。
こちらもネットタッチと言われるもので、打った後勢い余ってネットに触れてしまうということが多々あるので気をつけましょう。
ラケット、身体または着衣で、ネットまたはその支持物に触れたとき
バドミントン 競技規則 第13条 第4項 (1)
ネット際で触らずに打つ技術を磨いておこう!
ネット周りのフォルト③相手が打つ時に邪魔をする
ネット周りのフォルト3つ目は相手の邪魔をすることです。
ネット下からラケットを出したり、目の前にラケットを出したり、大声を出して注意をそらしたりと、相手が打つ時に邪魔をするのもフォルトになります。
(3)ラケットまたは身体で、ネットの下から、相手のコートを侵し、著しく相手を妨害したり、相手の注意をそらしたりしたとき
バドミントン 競技規則 第13条 第4項
(4)相手を妨害したとき、すなわち、ネットを越えたシャトルを追う相手の正当なストロークを妨げたとき
(5)プレーヤーが大声や身振りなどの動作をして、故意に相手の注意をそらしたとき
フォルト(反則)に見えるがフォルトではない打ち方とは?ポイントを解説
フォルトについて見てきましたが、フォルトか微妙という場合もあると思います。
次はフォルトではないパターンを見ていきましょう。
そのフォルトではない場合のポイントも一緒に解説してきます。
フォルトではない①サーブ時に打点を左右に動かす
フォルトではないパターン1つ目はサーブ時に打点を左右に動かすことです。
打点を動かすことで、サーブの狙いどころを絞らせないというやり方です。
競技規則にセット後上半身を動かしてはならないという記載はありませんのでフォルトではありません。
ただし、打点を前後に動かすことはラケットを引いているとみなされるのでフォルトになります。
左右に動かすサーブは世界のトップダブルスでも使用されています。
フォルトではない②サーブ時にシャトルを持っている手を動かす
フォルトではないパターン2つ目はサーブ時にシャトルを持っている手を動かすことです。
セット後ラケットヘッドを引いた時にシャトルも一緒に引くといったイメージです。
逆に打ちにくいですが、シャトルを動かしてはならないというルールはありませんのでフォルトではありません。
フォルトではない③サーブ時の打点がグリップよりも高い
フォルトではないパターン3つ目はサーブ時の打点がグリップよりも高いことです。
少し前のルールではフォルトになっていましたが、今のルールでは115㎝以下であればどんな打ち方でもOKということなので、極端に言うとしゃがんで頭の上から打つでもOKです。
フォルトではない④2度打ちかも?という場合
フォルトではないパターン4つ目は、ラリー中にワンストロークの中で2回打ってしまう場合です。
1度の振りであれば、あきらかに違う方向にシャトルが飛んだとしてもフォルトではありません。
フレーム付近で打ってしまったり、コルクではなく羽根部分を打ってしまった場合によく起こる現象です。
ワンストロークか微妙な場合は主審の判断になりますね
フォルトではない⑤ラリー中にラケット交換する場合
フォルトではないパターン5つ目は、ラリー中にラケットを交換した場合です。
ラリー中ににガットが切れたり、ラケットが折れた場合、満足なショットが打てません。
その場合、ラリー中でもコートサイドに置いてあるラケットと交換することは可能です。
しかし交換中はコートを離れるので、ペアが1人でラリーを続けることになり、リスクも大きくなります。
フォルトではない⑥打った後にラケットが相手コートに入る場合
フォルトではないパターン6つ目は、ネット際プレーで打った後にラケットが相手コートに入ってしまった場合です。
基本的には相手コートにラケットやカラダを入れるとフォルトになりますが、ネットギリギリのシャトルを打った勢いでラケットが相手コートエリアに入る場合があります。
その場合もフォルトではありません。
しかし、故意でなくても相手のショットの邪魔になった場合はフォルトを取られるので極力入らないようにしましょう。
フォルトっぽいけどフォルトじゃないの結構あるね!
ダブルスについてもっと色々知りたいという方はこちらから探してください☟
まとめ
今回は…
・ダブルスでやりがちなフォルト
・フォルトに見えるがフォルトではない場合
をお伝えしました。
フォルトに気を付けてフェアプレーでバドミントンを楽しみましょう!
ダブルスのセオリーが知りたい方はこちら☟