バドミントンガットの太さで何が変わる?細いガットが好まれる理由は?

バドミントンガットの太さで何が変わる?細いガットが好まれる理由は? アイテム
たて男
たて男

Kenさん!ガットっていっぱいあるけど何が違うの?
太さとか言われてもどう影響するのかわからないよ~

Ken
Ken

そうだね!たくさんありすぎて自分にどれが合うのかわからないよね!
今回はガットの太さによってどう影響するのかを見ていこう!

バドミントンのアイテムの一つであるストリング(ガット)
ラケットの性能を最大化させるための補助的なアイテムですが、一つ一つ性能が異なってきます。
自分に合わないストリングを選んでしまうと思ったプレーができません。

今回の内容は、

・ストリング(ガット)の太さについて
・細いガットが選ばれる理由
・プレーに適したガット

をお伝えします!

アイテム選びもバドミントンの楽しみなので、ストリング(ガット)の知識も深めることをおすすめします!

バドミントンストリング(ガット)の役割

ストリング(ガット)とは、ラケットの性能を最大化させるアイテムですが、プレーヤーによってもポンド数によっても変わってきます。
なので、一概にどれがおすすめかは試してみないと、合うかわからないというのが答えです。

ストリングの役割

そもそもですが、ストリングの役割は何でしょうか?

ストリングの役割はシャトルをより飛ばすことが目的とされています。

例えば、羽子板のようなただの 板だと、硬すぎて遠くに飛びません。
空気抵抗をもろに受けてしまいますので、そもそもラケットをうまく振ることができないでしょう。

ラケットが振れて、シャトルを飛ぶようにするには、空気抵抗をできるだけ受けずに、トランポリンのようにたわんで反発するようなアイテムとしてストリングが必要になるのです。

スイングスピードとストリングの関係性

スイングスピードによってもストリングのポンド数が大きく影響します。
硬く張ると反発が速く、柔らかく張ると反発が遅くなります。
簡単に説明すると下記の図の通りです。

スイングスピードとポンド数



スイングスピードが速い人(男性上級者やTOP選手)はポンド数を硬く張ります
理由としては、スイングが速い人は、ラケットからシャトルをはやく球離れさせた方が速い球が打てます。


スイングスピードの速い人がポンド数を柔らかく張ってしまうと、球離れが遅くて威力を殺してしまいます



スイングスピードが遅い人(初心者や女性など)はポンド数を柔らかく張ります
理由としては、スイングが遅い人が遠くに飛ばすためには、トランポリンのようにたわみを利用しないと遠くに飛ばせないからです。
たわみを利用するにはストリングを柔らかく張る必要があります。

スイングスピードが遅い人がポンド数を硬く張ってしまうと、板で打っているようになってたわみを使えないので遠くに飛ばすことができません

Ken
Ken

気持ちよく打てるストリングとポンド数を探すこともバドミントンの楽しさだね!

スポンサーリンク

バドミントンのストリング(ガット)の太さで何が変わる?

バドミントンのストリング(ガット)太い・細いはプレーにどのように影響してくるのでしょうか…
それは

・耐久性
・反発性
・打球感
・音
・引っかかり

が違ってきます!
順番に見ていきます

ガット太さの違い①耐久性

耐久性

ストリングは消耗品です。
ですが、切れにくいストリングと切れやすいストリングがあります。
その耐久性で一番の要因が太さです。


単純に太い方が切れにくく、細い方が切れやすくなっています。
0.68㎜以上のものは一般的に太いストリングなので、切れにくいです。


ハードスマッシャーや、初心者の人が太いストリングを使用している傾向があります。


はじめたての人は、ストリングの良し悪しもまだわからないと思いますので、0.7㎜以上の「耐久タイプ」を選ぶことをおすすめします。

ガット太さの違い②反発性

反発性

インパクト時のシャトルを弾く反発性が違います。
太い方が反発力が弱く、細い方が反発力が高くなります。

ストリングが太くなると、その分シャトルコルクの接地面が広くなって球持ち感が長くなります。
球持ち感が長くなるとコントロールをつけやすさ、球の威力がUPするメリットと引き換えに鋭さがなくなります
今のバドミントンではラリー展開がはやいので、反発する細い方が好まれます。

ガット太さの違い③打球感

打球感

インパクト時の打球感が違います。
打球感とは、グリップに伝わってくる振動や当たった時の心地よさです。

太い方が球持ちがいいので食い込む感覚があり、もっちり感があり手元にずっしりとした感覚がきます。

細い方は球離れが速いので軽い感覚で飛ばせて、手元に来る振動も硬い印象です。

バドミントン特有の「打ってる感」を求めるのであれば、0.68㎜くらいの太いガットの方がおすすめです。

ガット太さの違い④音

打球音

インパクト時の打球音が違います。

太い方が鈍く低い音、細い方が金属音のような高い音がなって爽快な音がでます。
ギターなどの弦楽器でもそうですが、太い弦では低音、細い弦では高音がなります。

多くのプレーヤーがこの音を聞いて気持ちよく打ててるかを判断しているので、音の気持ちよさも大切な要素です。
TOP選手のプレーを間近で見ると、かなり迫力のある打球音でみんな高い音がなっています。
その迫力のある音もバドミントンの魅力の一つ!

ラケットやポンド数でも全く音が異なりますので、しっくりくる音がなるように色々試してみましょう!

ガット太さの違い⑤引っかかり

引っかかり

最後に引っかかりの違いです。

引っかかりとは、スライスなどでシャトルのコルクをこする際の摩擦の大小のこと。
太い方が引っかかりが弱く(よく滑る)、細い方が引っかかりが強くなります。

ヘアピンなどでシャトルにスピンをかけたい時は細いガットの方がよくかかります
しかし、上からのショットでカットを打つ時には細いと引っかかりが強すぎてイメージ以上に切れてしまいます。

Ken
Ken

カットを重視するのであればあまり細くない方がいいということです

スポンサーリンク

細いストリング(ガット)が好まれる理由とは?

TOPの選手はだいたい0.65㎜~0.68㎜を使用しています。
上記5つの違いのバランスなんですが、最大要因は②の反発性です。

スピードラリーで優位に進めるためには、球足を速くする必要があります。
ダブルスのドライブ合戦では、より相手より先に食い込む球を打たないと押し込まれてしまいます。

大きなラリーばかりだったら球持ちを重視したガット選びでもいいのですが、ラケットの軽量化によりラリーテンポが昔よりも早くなっています。


しかし、反発性が高ければ使いやすいガットというわけでもないので、色々な種類のガットを試して自分に合ったガットを見つけることが大切です。

スポンサーリンク

プレーに適したストリング(ガット)の選び方

ざっくりとですが、タイプ別でおすすめのストリングを紹介します。
一概には言えませんが、ここは本当に使ってみないと合うか合わないかわからないので、参考にしてみてください!

スマッシャータイプ

スマッシャータイプの人におすすめのガットです!

体全体・肩で打つスマッシャー

肩でスマッシュを打つ人はある程度球持ちがある方がいいです。
肩で打つとシャトルが重たくなり、相手の手元でも減速しにくく伸びるスマッシュを打つことができます。
伸びるスマッシュはレシーブする方も球が重たく疲れるので、相手を崩すときに有効です。
そんなスマッシュを、さらに重たく強くしてくれるガットはある程度太さが必要です。

腕・手首で打つスマッシャー

ラリー展開が速いので、ほとんどのスマッシャーがこちらのタイプになるのですが、手首でスマッシュを打つ人は鋭いスマッシュを打つことができます。

球自体は軽いので、当てられたら簡単に返されてしまいますが、連続攻撃できるので常に攻め続けることができます
そんな連続攻撃をするためにはある程度細く、反発を重視したガットがおすすめです。

コントロールタイプ

コントロールタイプの人におすすめのガットです!

ネット際のギリギリを狙いたい人

ヘアピンなどネットショットを狙いたい人は、より感覚が必要となる繊細なプレーができるガットが必要です。
ネット際のスピンなど引っかかりが重要になるので細いガットがおすすめです!

ロブやクリアなどエンドラインを狙いたい人

相手をきっちりと後ろまで動かして、ゲームを支配したい人は球持ち感が重要です。
シャトルがガットに吸い付くようなプレーができると、シャトルのコントロールしやすく、相手を思うままに動かせます。
そんなプレーヤーには、ある程度球持ちできる細すぎないガットがおすすめです!

レシーブタイプ

レシーブタイプの人におすすめのガットです!

カウンターを打ちたいダブルスプレーヤー

速いラリーの応酬でも、押し込まれずに相手の嫌なところに素早く返球できるカウンターが打てれば優位にゲームを進めることができます。
カウンターを重視したプレースタイルの人におすすめのガットは反発力もありつつ、コースを狙える球持ちもあるストリングがおすすめです!

とにかく拾って返したいシングルスプレーヤー

拾って拾って拾いまくるプレースタイルの人には、当てただけで返ってくれるような、押し返してくれるガットがおすすめです。

初心者

初心者の人は自分のプレースタイルがわからないと思います。
お金もそこまでかけたくないという人もほとんどだと思いますので、色々性能があるガットではなく、耐久性にフォーカスしたガットが良いかと思います。
耐久性のみだったら比較的安価なガットが多いので、とりあえずはじめはこちらがおすすめです!

縦と横の太さを変えたいいとこ取りのガット

太いガットの球持ちと細いガットの引っかかりのいいところ取りをしたガットがこちらになります!


縦糸は太いガット、横糸は細いガットです。
縦と横の太さ変えることで、上からのショットは太いガットが活きる球持ちの威力のあるショットを、ネット前やドライブでは細いガットが活きる反発と引っかかりのあるショットが打てるようになります。

こんないいとこどりのガットですが、自分に合うか、自分のラケットに合うかはわからないので参考にしてみてください!

とにかくいい音の出るガット

とにかく打球音が気持ちよく打てるガットがいい!という方にはこちらのガットがおすすめです!
スマッシュは乾いたいい感じの金属音がなり、爽快なショットが打てますよ!

まとめ

今回は
・ストリング(ガット)の太さはどうプレーに影響があるのか
・TOP選手に細いガットが選ばれる理由
・プレーに適したガット

をお伝えしました!

ガットはラケットの性能を最大限に発揮するアイテムですが、奥が深く、使ってみないとわからないのでこれが絶対合うとは言えません…
同じガットでもポンド数が違うだけで全く違った感覚になるので試行錯誤が必要です。

自分に合うラケット探しの旅も長いですが、ガット探しの旅も長いです!
こだわったら終わりがないかもしれません。

でもそこもバドミントンの醍醐味!
楽しいバドミントンライフを満喫しましょう!

ガット張りも毎回お店に出していたらかなりお金がかかってしまいます…
安く抑えたい人は、自分で自宅で張ることも検討してみてはいかがでしょう?