Kenさん!明日はじめての試合で審判あると思うんだ~
スコアシートの書き方不安だからおしえて!
そっか!はじめ緊張するけど頑張ってね!
じゃあダブルスとシングルス両方教えていくね!
バドミントンの大会に初めて出場する際、避けては通れないのが主審と線審です。
「一回も主審やったことないけどモタモタして怒られないかな…」
「ちゃんと見れなかったらどうしよう…」
「間違えてテンパらないかな…」
と経験ない人はドキドキしますよね!
初めての場合は誰でも緊張もするし、もし間違えてしまったらどうしよう・・・
なんてことも一度やってしまえば2回目以降は大丈夫です!
ですが、事前に予習しておいて損はありません!
予習しておけば、いざ本番の際の安心感は大きくなるでしょう!
🌟今回の内容は…
スコアシート無料ダウンロード(見本あり)
ダブルスとシングルスそれぞれのスコア表書き方
実際の主審の立ち回りとその時の記入方法
こんなときどうする?主審あるある
線審でインかアウトか迷った時
についてお伝えしていきます。
●スコアシートの無料ダウンロードはこちら(jpg・Excel・PDF)
まず練習できるようにスコア表をダウンロードしましょう!
上記の画像をクリックするとJPGデータでダウンロードできます!(左:シングルス・右:ダブルス)
こちらからExcelデータがダウンロードできます!☟
バドミントンスコアシートをダウンロードする(Excel)
PDFの方が都合がいい方はこちらからPDFのダウンロードをどうぞ!☟
バドミントンのスコアシート(スコア表・スコアボード・得点表・審判用紙)の書き方
バドミントンのスコアシートは地域や学校によって呼び方は様々…
スコア表・スコアボード・得点表・審判用紙とも言います!
早速スコアシートの書き方を説明します。
①事前準備、②ゲーム中の書き方(ダブルス・シングルス)、③ゲーム終了時と分けて見ていきましょう!
スムーズに主審を行うには事前準備が大事!
まずは落ち着いてゲームが始まる前の事前準備を行いましょう!
やることは次の4つです。
①名前を書く
②サーブかレシーブを書く
③得点「0」を書く
④自分がわかりやすいように選手の特徴や順番を書く
では①➁③を画像で見ていきましょう。
例として、こちらのダブルスでゲームが進むものとします。
スコア表の書き方はこちらです↓
次に④を記載します。
特にダブルスでは順番を把握していないと混乱しますので慣れるまでは④をしっかり書いておきましょう!
ダブルスのスコアシート書き方
次にダブルスのスコア表書き方です。
基本的にはラリーに勝った方へ得点が加算されます。
サーブ権のある方がラリーに勝つと、そのまま横のマスに得点をプラスしていきます。
レシーブ側が得点を取ると、サーブ権が移ります。
こちらの場合、次のサーブ打者のDさんの横のマスに得点を入れます。
縦に4マスありますが、列は何ラリー目かを表しています!
例えば下記表だと、青文字の「1」はその試合の3ラリー目どちらのペアが勝ったのかを表しています。
この調子で得点を記載していきます。↓
急ぎ書かなければならない項目以外はインターバルの時に書いたらいいよ!
シングルスのスコアシート書き方
次にシングルスのスコア表書き方です。
ポイントの加算とサーブ権の移動はダブルスと同じです。
先ほどダブルスを見ているのでだいぶ簡単に見えますよね!
そう!シングルスはシンプルで簡単なんです!
ゲーム終了時のスコアシート得点の書き方と流れ
最後にゲーム終了時の書き方と流れです。
・セットごとに得点を書いて、〇で囲む
・スコアを記入(各セットの得点と取得セット数)
・勝者の名前を〇で囲む
・主審署名の欄に自分の名前を書く
・勝者サインを書いてもらう(下表の場合はA・Bの選手)
上の赤で記入した部分をすべて記載すれば完成です。
その後、スコアシートとシャトルを運営本部に持っていくのですが、大会によっては主審が持っていくパターン、勝者が持っていくパターン、敗者が持っていくパターンとルールがあるので、事前に確認しましょう。
シングルス・ダブルスのスコアシート書き方見本(ダウンロードできます!)
シングルスとダブルスの完成したスコアシートサンプル見本を掲載します。
必要であればダウンロードできますのでよかったらどうぞ!
シングルス☟
ダブルス☟
審判のやり方は?最初は主審のコールで始まる
ゲームは主審のコール(合図)がないと始まりません。
書くことに必死で忘れがちですが、ゲームを進めるためにも必要最低限のコールは覚えておきましょう!
これだけは必要!最低限のコールを覚えよう
正式なルールとしてのコールはたくさんありますが、ゲームを進めるためにこれだけは絶対に必要!
というコールを記載します!
初めにお伝えしますが、ここでお伝えする簡単なコールは正式なコールではないので、審判資格を取得するときには正式なコールを勉強してください。
具体的なフォルトやレットについてはこちらで解説しています☟
これだけは覚えよう!
①試合開始時
お互いが試合開始して良い状態か確認する。
「よろしいですか?」などでプレーヤーに聞く。
お互いOKであれば、「ファーストゲーム、ラブオール、プレイ」とコール
②ラリー中
・ポイントが入った時のコール
「(1対0の場合)ワン ラブ」
「(8対5の場合)エイト ファイブ」
「(10対10の場合)テン オール」
・サーブ権が相手に渡った時のコール
「サービスオーバー」
・反則・やり直しの場合のコール
「(反則)フォルト」「(やり直し)レット」
・どちらかが11点を取った時のコール
「(11対9の場合)イレブン ナイン インターバル」
・インターバル(60秒)が終わった時、プレーを再開する時のコール
「(11対9の場合)イレブン ナイン プレー」
・あと1点でセットが終わる場合のコール
「(20対17の場合)トウェンティ ゲームポイント セブンティーン」
・あと1点で試合が終わる場合のコール
「(20対15の場合)トウェンティ マッチポイント フィフティーン」
③ゲーム終了時
・セットが終わった時
「ゲーム」
・試合自体が終わった時
「ゲームセット」
④〇セット目が始まる時
・2セット目が始まる時
「セカンドゲーム ラブオール プレイ」
・3セット目が始まる時
「ファイナルゲーム ラブオール プレイ」
長々と書きましたが、一度やってみると簡単なのですぐ覚えられます!
とにかく、「ラブオール、プレイ」と言わないとゲームは始まらないので覚えておきましょう!
正式ルールではこのコールが必要
正式なコールはこちらをご確認ください。
はじめたての方はあまり使用する場面も少ないかもしれませんが、正しくはこんなこと言うんだよということだけ覚えておいてください。
審判資格を取得する際は必要です!
主審の立場になって試合の流れをおさらい!シミュレーション
書き方はわかったよ!でもまだ不安…
どう立ち回っていいのかわからない!
そんな声も聞こえてきそうなので主審の立ち回り方を流れでシミュレーションしたいと思います!
スコアシートの書き方で圧倒的に難易度が高いダブルスでやります!
コートで試合に入るペアが基礎打ちを打っています…
A・B 対 C・D の対戦です。
①まずは名前と顔や特徴を確認しましょう。
あなた「主審入ります!よろしくお願いします!〇〇チームのAさんはどなたですか?・・・」
A「はい私です!」
あなた「ありがとうございます。ファーストはAさんかBさんどちらですか?」
A「私がファーストです!」
同じようにC・Dにも聞いて、顔と名前、ファーストはどちらかを確認します。
➁試合開始前はトスでサーブする方を決める
試合開始時間になったら基礎打ちを止めて、トスをしてもらいます。(コインがある場合はコインで)
あなた「ではトスをしてください。」
(じゃんけんで決める)
あなた「Cさんが勝ちましたね。サーブか場所どちらにしますか?」
C「じゃあレシーブで!」
あなた「Aさんは場所どちらのコートがいいですか?」
A「こっちでいいです。」
あなた「わかりました。ではAさんサーブでCさんレシーブではじめます」
あなた Aさんに試合用のシャトルを1球渡す
③試合開始のコールをする
あなた「(A・Bの方を向いて)よろしいですか?」「(C・Dの方を向いて)よろしいですか?」
ABCD がうなずく
あなた「ファーストゲーム・ラブオール・プレー!」
Aさんがサーブを打って試合が始まる・・・
④ラリーの決着がつくたびにコールとスコアシートの記入
1ラリー目で…
サーブを打った側が得点を取った時 :あなた「ポイント ワン ラブ」
レシーブ側が得点を取った時 :あなた「サービスオーバー ワン ラブ」
このような感じでサーブを打った方がラリーに勝ったら「ポイント」、レシーブ側が勝ったら「サービスオーバー」とコールします。
コールしながらスコアシートに得点を記入していきましょう。
⑤11点になったらインターバル!
どちらかが11点になると、1分間のインターバルです。 例として11対8になった時…
あなた「ポイント イレブン エイト インターバル 」(ストップウォッチで時間をはかる)
両者ペアが準備でき、続きの開始をコールするときは、
あなた「イレブン エイト プレイ」
⑥ゲームの場合
どちらかが21点をとった場合(21:17)
あなた「ポイント トゥエンティワン セブンティーン ゲーム チェンジコート」
とコールしストップウォッチを計ります。
ゲーム間(1ゲーム目と2ゲーム目、2ゲーム目と3ゲーム目)は2分間です。
インターバル同様、残り20秒になったら、あなた「20秒前~」と教えてあげましょう。
⑦2ゲーム目開始
2ゲーム目開始時には、
あなた「よろしいですか?(お互いに確認) セカンドゲーム ラブオール プレー」
とコールして2ゲーム目をスタートさせます。
⑧試合終了時
試合が終わる際は「ゲームセット」とコールをすると終了です。
終了後の作業としては、「ゲーム終了時のスコアシート得点の書き方と流れ」の通りにスコアシートを記載して終了です!
こんなときどうする?主審あるある
ゲームを取り仕切る主審は色々な問題に当たることがあります。
事前にこんな問題も起こることがあると、頭の片隅に覚えておきましょう。
あるある①鉛筆の芯が折れた
スコア表を記入していると鉛筆の芯が折れることがあります。
その場合は落ち着いて、ラリー中の場合はラリーが終わるのを待ちます。
ラリーが切れたら、ゲームを一時止めて本部に鉛筆を交換してもらうようにしましょう!
一旦試合を止めても問題ありません!
あるある②消しゴムがない
スコア表に間違って記入してしまった!という場合、通常は消しゴム付きの鉛筆かシャープペンシルですが、まれに消しゴムがついていない場合もあります。
その場合は間違って記入した部分を二重線で消し、続きから記入しましょう。
消しゴムが主審に配布されていないのは大会運営本部の責任の為、仕方ない処置だと思います。
あるある③新球シャトルがなくなった
試合が進むとシャトルがボロボロになってしまい、プレーヤーは新球のシャトルへ交換を要求します。
交換する新しいシャトルがなくなった場合、ゲームを一旦止めてボロボロシャトルをすべて本部に持っていき、新しいシャトルを交換してもらいましょう。
あるある④タイマーがない
インターバルやセット間で時間を測る時にタイマーが必要です。
通常は主審に渡されるか主審席に置いてありますが、まれにない場合もあります。
こちらもタイマーがないことは運営本部の責任で仕方がないので体育館に備え付けてある大時計で計測しましょう。
腕時計や他の時計が近くにあればいいですね。
多少時間が遅れても怒られることは99%ありません!
あるある⑤どっちかわからなかった
ラリー中にインかアウトかわからなかった!という場合があります。
どっちかわからなかった場合は正直にわからなかったのでレット(やり直し)をしても大丈夫です。
しかし、試合中の選手はヒートアップしているのでできればレットはやりたくありません。
主審はゲーム運営の権限を持っているので、自信をもってインかアウトか伝えましょう。
そのあとは自分がジャッジしたものは自信を持って伝えると、もめることも少ないです。
あるある⑥ダブルスの順番が間違っていた
ダブルスにありがちですが、試合中にサーバーやレシーバーがペアと入れ替わってしまう場合があります。
特に長いラリーの後などは起こりやすいです。
間違いに気づいた場合、今継続しているラリーはそのまま続け、ラリーが切れたタイミングで正規の立ち位置をプレーヤーに伝えて再開しましょう。
線審のやり方は?インかアウトかわからない場合はどうする?
主審も大事ですが、線審もはじめはすごく緊張しますよね!
仕事としては【イン】【アウト】の判断だけと簡単そうですが、試合が白熱している時に線の上に落ちて、判断が微妙な場合もあります。
その判断によってゲームの流れが変わることもあるので集中して見ていなければなりません。
ではどうしても判断できない場合はどうしたらいいのでしょうか?
まず1番は自分の直感を信じてインかアウトかの判断をすぐに出すことが大事です。
一度出した判断は簡単に変更してはいけません。
変更すると選手から怒られるかも…
断固として一度目の判断を通すことが問題にならない最善の方法です。
※しかし、すぐに自分の判断が間違っていたとわかった場合は、すぐに修正しましょう!
(感覚としては1秒以内)
どうしても判断ができずに、【イン】【アウト】のジェスチャーも行っていない場合は、
勇気をもって両目を両手で隠しましょう。
「見えなかったからレットで!」
という合図になります。
※この方法も多用すると選手から怒れれるのでどうしても判断できない場合のみにしましょう!
まとめ
今回は、
ダブルスとシングルスのスコア表書き方
主審が使うコールについて(初級編)
こんなときどうする?主審あるある
線審のやり方と判断できない場合
スコア表ダウンロード
についてお伝えしました。
はじめは混乱するかもしれませんが、できないからとプレーヤーから怒られることもないでしょう。
落ち着いてやればできます!周りは温かい目で見てくれると思います!
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混乱して、すぐに順番を把握できない場合は、一旦ラリーが切れたタイミングで試合を止めて、把握に専念しましょう。