Kenさん!桃田選手みたいなフットワークがしたいんだけどポイントを教えてよ!
元世界一位のフットワークだからなかなかマネできないと思うけどポイントを解説するよ!
バドミントン選手の中で華麗で安定感のあるフットワークと言えば桃田選手でしょう。
特にレシーブは、世界のトップ選手の攻撃をきれいに拾っていて、見ていてワクワクするし、希望を感じさせてくれます!
元世界ランキング一位ということもありマネしたい!という学生も多いのではないでしょうか?
フットワークが苦手という方は、これから解説するポイントを1つでも身につけられれば見違えるほどシングルスが強くなると思います!
今回は…
・桃田賢斗選手のフットワーク6つのポイント
を解説します!
みんな桃田選手みたいなフットワークを目指して頑張りましょう!
ポイント①腰回りの安定感
まずはじめにお伝えしたいのが、腰回りの安定感です。
実際の試合を見てみると、お尻・腰・背中のラインが全くブレていません。
それを可能にしているのが体幹の強さと太ももの筋肉です!
※こちらの動画は左右反転されているので、右利きの人はとても見やすいです☟
動画でも腰部分を中心に注視するといかにブレが少ないかがわかります。
まるでサスペンションがすごくいい車に乗っているようです。
上からのショット以外、ラリー中は一度も腰が立っていません。
見ていて安心感があるよね!
この腰回りの安定感が華麗なフットワークの最大要因です!
ポイント②リアクションステップ
2つ目のポイントは、リアクションステップです!
上記の動画で見るとゆったりと動いているように見えますが、床をつかんでから動き出すための反発がすさまじいです!
ゆったりとして見えるのはしっかりと脱力しているからです。
脱力するとこんなメリットがあります
不要に上下へ飛んだりもしないので、超省エネフットワークを実現しています。
脱力はカンタンそうに見えて、実は結構むずかしいです…
最大の反発力で動ける
最大の反発力で動き出そうと思ったら、直前まで限りなく0に近いカラダの状態を作る必要があります。
そして動き出すときは、しっかりと両足の親指で床をつかんで100の力で床と反発させる。
これが最大の反発力で動ける流れです。
通常の人は、次に動かなければと多少力んでしまいます。
感覚としては30~50くらいのチカラは入っているのではないでしょうか。
50の状態から100のチカラを出しても、ふり幅は50…
100%の最大出力にはならないということです。
桃田選手はこの脱力の状態が非常に上手いです!
疲れがたまりにくい
筋肉は力を入れ続けると乳酸がたまってしまいます。
乳酸がたまると筋肉疲労で足がプルプルしてきたり、つりやすくなります…
このゆったりとしたフットワークはできるだけ筋肉を休める時間を確保するという、疲れにくくする工夫も隠されているんですね!
ポイント③ポジション取り
ポイント3つ目はポジション取りです!
先ほどの省エネリアクションステップと同じように、効率的なポジション取りをしています。
相手選手が打ってくるショットを予測してポジションを微妙に変えています。
具体的には…
相手選手がしっかりと入れていない状態でフォア奥からショットを打つ時、ストレート前にポジションを寄せています。
相手がネット前でネットよりも低い位置で打つ時、ネット前に飛び出せるように左足を前にして準備しています。
ザ・ホームポジションとされているど真ん中から、ショット毎に微妙に調整して、対応を速くしているのも強さの1つです。
動画では、相手が打つ瞬間の桃田選手のポジション取りを意識して見てみてください!
ポイント④前へのフットワークの踏み込み
ポイント4つ目はネット前へのフットワーク時の踏み込みです。
桃田選手と言えばヘアピンが有名ですが、この世界レベルのヘアピンの秘密はこの踏み込みです!
何といってもとにかく丁寧!
丁寧に踏み込んでいます!
多くの人がヘアピンやロブを打ったらすぐにホームポジションへ戻ろうとします。
ホームポジションへ速く戻らないと次の球の対応が遅れるから、とにかく戻ろうとします…
ですが、桃田選手は打った後からさらに押し込んでいます。
その押し込み具合がよくわかる動画がこちらです!
打点よりもさらにラケットが前に行っているのがわかります。
このグイっと下半身で押し込んでいるイメージが丁寧で最高のヘアピンを打てる秘訣です。
踏み込むことにより、ショット時の土台が安定するのでシャトルコントロールがつけやすくなります。
しっかりと足で床をつかむイメージで押し込みましょう!
ポイント⑤後ろへのフットワークのリズム感
ポイント5つ目は後ろへのフットワークのリズム感が同じことです。
上からのショットは、どのショットもホームポジションからのインパクトへのタイミングが同じです。
こちらも動画を見てみると、すべて同じリズムの1,2で打っています。
実際の試合の動画でも同じで、上からのショットは同じリズムです。
リズムも一緒ですが、ショットへの入り方も一緒です。
下から力をタメて上に伸びる動作はかなり参考になるのでコピーする気持ちで見てください!
ポイント⑥腰の回転の速さ
ポイント6つ目は、腰の回転の速さです。
粘り強いスーパーレシーブが印象的ですが、腰の回転が速く、重心移動がスムーズだからできる技です。
特に桃田選手のバック側に打たれたスマッシュ、カラダを回転させて床ギリギリでレシーブするプレー…
軸足、つまり右足を軸に半身になるスピードがかなり速いです!
動画を見ているとあまりにもスムーズなのですごさがわからないかと思いますが、実際にイメージして動いてみるとあんなにスムーズに腰は回りません。
足の付け根部分の初動の速さ、小さな動きですが重心を速く移動させる技術…
フットワークを速くしたい人はぜひともコピーしたい部分です!
まとめ
以上、私が分析する桃田選手のフットワークのポイントでした。
総じていえる事は、桃田選手はあまり飛んだり跳ねたりするフットワークではありません。
床をしっかりと捉えて、ショットを安定させる、省エネでミスしにくいフットワークを行っています。
腰回りの安定感とショットまでの動きに無駄がない理想的なフットワークです!
シングルスのフットワークが苦手な人はぜひコピーすることから始めてください!
桃田選手のレベルまでは程遠いにしても、今よりも確実にレベルは上がるでしょう。
この分析が参考になれば幸いです!