Kenさん!ダブルス後衛のコツを教えてよ!
ダブルス後衛だね!
後衛の考え方を見ていこう!
こんな疑問に答えます!
バドミントンダブルスで勝つためには前衛と後衛の役割を意識して、きっちりと仕事をしなければ勝てません!
バドミントンはローテーションをするので、前衛と後衛がぐるぐる入れ替わり、その都度役割も変わります…
頭で考えていては遅いので、役割の切り替えは練習して慣れる必要がありますが、そもそも前衛と後衛にどんな仕事があるのかわからないという方もいるのではないでしょうか。
今回の内容は、ダブルス後衛にフォーカスした内容です!
- バドミントンダブルス後衛の役割とコツ
- ダブルス後衛のカバー力を磨く5つのポイント
- ダブルス後衛時でやってはいけないNGプレー
について解説していきます!
後衛の立ち位置になったとき、どんな仕事があるのかを一旦把握しましょう!
ダブルス前衛の仕事に関してはこちらの記事で解説しています!
バドミントンダブルス後衛の役割とコツ
バドミントンダブルス後衛の役割とコツを見ていきます!
後衛で必要な能力は、広い視野とカバー力です。
スマッシュ力があればいいですが、なくても戦えます。
では、役割とコツは次の項目で解説していきます!
- 後衛の基本的な立ち位置と動き方
- 効率よくカバーできるように配球の考え方
- 前衛に決めさせる
後衛の基本的な立ち位置と動き方
ダブルス後衛の基本的な立ち位置と動き方について解説します。
攻撃時トップアンドバック
攻撃時ではトップアンドバックで、コートを横に割った半面をすべて守る必要があります。
このトップアンドバックの陣形を作ることが最も得点を得やすく、トップ選手の戦い方を見ていてもこのトップアンドバックで攻めています。
できるだけこの陣形を維持することが勝率の高い戦い方です。
なので、トップアンドバックの陣形になれば、攻めあるのみ!そして前衛がシャトルに触ってくれるような球まわしも意識しましょう!
トップアンドバックでの後衛の立ち位置としては、前衛の真後ろあたりで、サイドへ動きやすい構え方で構えます。
動き方としては、意識は穴埋め作業!
穴埋め作業できる場所取りを意識しましょう!
このように、後ろからペア前衛の動きが見えるので、どこに打たれたら穴なのかを常に把握しておくことがポイントになります。
守備時サイドバイサイド
守備時では、サイドバイサイドで守りに徹します。
そして、トップアンドバックの形になりやすい球回しで常にチャンスを狙います!
ダブルスの有効なリターン場所としてはこちらを参考にしてください☟
この辺は、ペアを組む人とコミュニケーションを取りながらどう動くのかを都度確認していくと、動き方もスムーズになります。
効率よくカバーできるような配球の考え方
後衛の仕事の一つとして、前衛のカバーですが、効率よくカバーできるような配球ができるとかなり楽です。
この考え方は、ペアの立ち位置にもよりますが、基本的にはネットより下に沈む球を打つことです。
そうすると相手は上向きの軌道でしか打てないので攻撃のチャンスが増えます。
攻撃中も、ネットよりも常に沈められたら、常に攻撃できることになります。
ただ、相手も沈む球を打たせないようにしてくるので駆け引きになります。
そんな時にはハーフを狙ったり、相手のバック側へ鋭い球を打つと、返ってくる球を限定させることができます。
このようにして、攻撃させないようにしつつ、次に返ってくるコースを予測しやすくするというのが効率の良いカバーができる考え方かと思います。
前衛に決めさせる
ダブルス後衛の意識としては、前衛に決めさせることです。
スマッシュ力があれば、自分で決めに行ってもいいですが、基本的には相手を崩して、前衛の手の届くところに返させ、前衛がきっちりと決めるという流れが最も強くオーソドックスな戦法です。
自分で決めるよりもペアに決めてもらう方が労力も少なく、体力の温存ができます。
後衛は上がったらスマッシュやクリア、カットなどエネルギーを使うショットが前衛に比べて多いので、体力を温存できるチャンスがあれば温存すべきです。
後衛が一生懸命スマッシュを打って決めても1点、前衛がチョンと突いて決めた場合でも同じ1点なので、要領のいい決め方で戦いましょう!
カバー力を磨く5つのポイント
ダブルス後衛ではカバー力が大事です!
カバー力を磨くためのポイントを5つ解説します。
- 素早い状況判断力
- 蹴りだしの瞬発力
- 次の動きを考えたショットの選択
- パートナーとの連携強化
- 視野を広く
ポイント①素早い状況判断力
ポイント1つ目は素早い状況判断力です。
この相手のショットは自分が行くべきか、ペアが行くべきか…
このスマッシュは相手のフォアに打つべきか、バックに打つべきか…
など、瞬時に判断しなければなりません。
前衛では、シャトルに触れる立ち位置など、カンの良さも必要ですが、後衛は全体が見えているので、状況判断を素早くする、判断力が必要です!
ラリー中でも常に考えながらプレーする癖をつけると、状況判断が早くなります!
ポイント➁蹴りだしの瞬発力
ポイント2つ目は、蹴りだしの瞬発力です。
前への蹴りだしではなく、横の蹴りだしの速さです。
この蹴りだしの瞬発力さえあればどんな球でもカバーすることができますので、瞬発力を鍛えましょう!
瞬発力は地面を踏み込む力です。
踏み込みが強ければ、それだけ蹴りだす力も強くなるので速く動くことができるようになります。
また、サイドへの動きをスムーズにするために、股関節の柔らかさも重要です。
サイドへの動きなので、腰の回転を速くする必要があります。
腰の回転を速くするには股関節の稼働範囲を広くすることでスムーズな動き出しができるようになります!
蹴りだしの瞬発力を鍛える練習はこちらで掲載しています!
ポイント③次の動きを考えたショットの選択
ポイント3つ目は、次の動きを考えたショットの選択です。
先述しましたが、返球コースを限定させることです。
限定させることができるようになると、次のショットの準備も早くなるので良いタイミングで打って連続攻撃ができるようになります。
まずは、自分が打たれてイヤなところや、この位置からはここしか返せないという場所を考えながらショットを打つ癖をつけると、カバーをする必要も無くなるので、そんなショットだけで勝てるようになれればかなり強くなっていると思います!
ポイント④パートナーとの連携強化
ポイント4つ目は、パートナーとの連携強化です!
一回きりのペアや短期間でもペアでは連携はムズカシイと思いますが、試合出場するペアとの練習であれば、動き方についてのすり合わせは常にすることをおすすめします。
この場合はこう動く、こう上がってきたらここに打つからこっちに寄っておいて!など、事前に何度も打ち合わせをしておけば、いざその状況になった時にとてもスムーズなフォーメーションで戦うことができます。
ペアもペアなりの動き方の考えを持っていると思いますので、その考えをお互い共有することでフォーメーションのレベルも上がっていきます。
やはりコミュニケーションは大事です!
ポイント⑤視野を広く
ポイント5つ目は、視野を広く持つことです!
視野が広くないとカバーも出来ません…
バドミントンプレー中では、シャトルやペアの動きを見なければなりませんが、それプラスコート全体や相手の動きや構えなどもぼんやりとで良いので見えるようにしておくとカバー力も上がります。
こちらも慣れなので、シャトルだけを見るのではなく、視界の端にうつるものは何なのかなど普段から全体を意識して見るようにすると、バドミントンでも広い視野でプレーすることができます!
やはり動体視力は鍛えておいて損はありません!動体視力おすすめの鍛え方はこちら↓
ダブルス後衛時のやってはいけないNGプレー
ダブルス後衛時でのやっていはいけないNGプレーを解説します!
項目としては以下の3つです。
- ホームポジションに戻る
- 目的のないショット
- 簡単に上げて攻撃させる
NGプレー①ホームポジションに戻る
1つ目はホームポジションに戻ることです。
戻ろうとすることはOKですが、しっかりホームポジションまで戻るという意識では次に間に合わないので戻らないのが正解です。
とくにダブルスではリターンも速いので戻っていては次の球に追いつけません。
ホームポジションに戻るとペアの邪魔になったり、穴が大きくなり狙われてしまいます。
大事なのは次への備えです!
次の球をできるだけベストな状態で打てるように準備したステップと構えをすることを意識してください。
NGプレー➁目的のないショットを打つ
2つ目は目的のないショットは打つことです。
ダブルスのラリーで勝てるようになるには、必ず戦略が必要です。
ただ上がったらスマッシュ!
などで適当に打っていてはラリーは勝てません!
例えば、同じスマッシュでも狙う場所やタイミングによって意味が変わってきます。
具体的に記載すると、下記のように考えます。
など…目的によって高さ、速度などの調整を行います。
1球1球意味を考える癖をつけると、攻撃の幅が広がります!
ダブルスのスマッシュコースについてはこちらで詳しく解説しています↓
NGプレー③簡単に上げて攻撃させる
3つ目は簡単に上げて攻撃させることです。
後衛で守備をしている時、相手の攻めが強かったら、体勢を立て直すことを考えてまずは後ろまで上げる!と考える人が多いです。
しかし、上級者は追い込まれている時でも相手に上げさせる配球をしています。
例えば、
など…
ダブルスのハーフの狙い方はこちらで解説しています↓
ですが、
簡単に上げてしまうと相手の思うつぼ!
ずっと守備をしなければならないので、攻められた時の後衛のしのぎ方を練習することをおすすめします!
まとめ
今回は、
・バドミントンダブルス後衛の役割とコツ
・ダブルス後衛のカバー力を磨く5つのポイント
・ダブルス後衛時でやってはいけないNGプレー
について解説しました!
ダブルス後衛での必要な考え方と動き方がわかったかと思います。
今回解説したコツは、試合のたびに意識して鍛えるものなので、すぐにはできないかもしれませんが、継続して磨き続けてください!
後衛の仕事がきっちりできればラリーでも負けにくくなると思います!
ぜひ一緒に頑張って後衛レベルを上げていきましょう!
ダブルス全体で意識すべきことはこちらで解説しています!
バドミントンダブルスの後衛の動き方がわからない…いいように動かされていつも攻められてしまう…後衛が弱くてダブルスの勝率が悪い